
※[参考文献]
“アーガイル”とはスコットランド西部の地名。そこの“タータン”を起源とすると言われることから、この名が付いた。菱形(ひしがた)を連続させた「チェック」で、セーターなどに多く見られる模様。「アーガイル・チェック」
→アーガイル
“酸味のある色”の意。
→ビタミンカラー
“閃光(せんこう)”の意。明き(あき)部分に装飾として施した大きな割れ目のこと。体の動きに合わせて、肌が見え隠れすることから、こう名付けられたという。
耐薬品性の差を利用し、混紡交織物の一方の繊維だけを除去して、透かし模様を出す加工法。例えば、「ナイロン」と綿で編んだ布に強い酸で模様を捺染すると、捺染した部分の綿のみが焼け落ち、模様が現れる。
“オプティカル・アート(optical art)”の略語で“視覚芸術”の意。1960年代中頃にニューヨークで開催された“オプティカル・アイ”という展覧会によって注目されるようになった芸術。幾何学模様により視覚上の錯覚を与えるものだが、1966年には、早くも服飾に取り入れられるようになった。
→オプティカル
→オプティカル・パターン
本来は“視覚の”“光学の”の意だが、ファッション的には「オプ・アート」に代表されるような、幾何学模様によって視覚上の錯覚を与える柄をいう。「オプ調柄」「オプティカル・パターン」「オプティカル・プリント」
「オプ・アート」的な効果を狙った柄のこと。
→オプティカル
「オプ・アート」的な効果を狙ったプリントのこと。
→オプティカル
“東洋の”とか“東洋風の”という意味で用いる場合は、おおむね中国や日本の文化をさす。それに対して、“東方の”という意味で用いる場合は、トルコ、ペルシャ、インドなどの欧州の東方地域全体を含める。日本では、後者のうち前者を除いた地域をさすのが一般的で、中近東的な文化全般を表わすときに用いられる。
経緯に27〜40番手の単糸を用い、やや密に織り上げた薄地の平織綿布のこと。名はポルトガル語の“カネキン”に由来するとされる。また、晒(さら)して糊付け加工したものを“キャラコ”という。
“汚い”“下品”という意味のアメリカ俗語。汚れた感じのするファッションをも言う。
→グランジ・ルック
1980年代にアメリカで生まれたグランジ・ロックのミュージシャンたちの服装をストリート・カジュアル化したスタイル。1990年代に入り注目されるようになった。古着などの重ね着が特徴。
→グランジ
「金巾」に捺染した生地のこと。もとはジャワの古語“セラサ”が、ポルトガル語の“サラシャ”を介して日本へ伝わったとされるが、語源に定説はない。日本では古くから原産地の名を冠して“インド更紗”とか「ジャワ更紗」などと呼んだ。布地全体を模様で覆い尽くすなど、すきまなく色で埋め尽くす点に特徴がある。柄には、人物・動物・植物を図案化したものや「幾何学柄」が多い。水着よりも「パレオ」などの「カバーアップ」に使われることが多い。柄としては、「エスニックプリント」に分類される。「更紗柄」
“刺”は針で縫うこと、“繍”は衣に文様を施すこと。 布地に色糸で絵画や模様を縫い表したものをいう。世界各地に様々な技法があり、いろいろな名で呼ばれている。水着に施すことで、ゴージャス感を出したり、「フォークロア」調の印象を与える。
写真を転写したプリントのこと。「フォトプリント」
地色と柄に同系色の濃淡を用い、影絵のようにシルエットだけの「花柄」をいう。花だけでなく、各種の植物をモチーフにしたものも、こう呼ばれる。1997・1998年秋冬の外衣のトレンドだったが、水着の柄にも取り入れられた。
→バティック
“帆立貝”の意。帆立貝のように連続した波形の模様や縁飾りをいう。また、ネックラインに用いたものを“スカラップド・ネックライン(scalloped neckline)”と呼ぶ。
収縮性に富む糸を使用した素材。水着素材としては、1970年代以降「スパンデックス」が主流となっている。帝人が1995年秋発表した世界初のポリエーテルエステル素材“レクセ(REXE)”もストレッチ素材の一種である。
収縮性のある「デニム」のこと。「スパンデックス」を綿糸と合わせて使い、収縮加工によってストレッチ性を持たせたものをいう。
極細身のぴったりとしたパンツのことで、丈は各種ある。近年、「競泳用水着」や「フィットネス水着」の「ボトム」として用いられるようになった。ちなみに、“スパッツ”とは、19世紀末から20世紀初頭にかけて流行した短い靴カバー“スパッターダッシーズ(spatterdashes)”の略称。その後、ゲートル丈になり、今日でも同形のものを“スパッツ”と呼ぶこともあるが、ここではこの意味で用いることはない。
ある種の厚手綾織の丈夫な綿布の俗称。第一次世界大戦時、フィリピン駐留米軍が軍服用生地として中国(China)から購入したところから“チノ”と呼ばれるようになったといわれる。
中心部分が中空になった合成繊維。空間があるため比重が小さく、保温性も高い。水着素材として代表的なものに帝人の“エアロカプセル”などがある。また、「白水着」素材は、中空糸にセラミックスを練り込んだものである。「中空繊維」
生糸(きいと)や「ナイロン」糸などの繊度(せんど)を表す単位。長さ450メートル重さ0.05グラムのものを1デニールとし、同じ長さで重さが2倍ならば2デニールとする。デニール数が少ないほど糸は細くなる。
ポリアミド系合成繊維の一種。強度が高く、染色性が良いのが特徴。1935年にカローザス博士と米国デュポン社により発明され、“ナイロン”の名で1940年から工業化された。日本では、東レが1951年から、日本レイヨン(現ユニチカ)が1955年から工業生産を始め、1963〜1964年には、帝人、鐘紡、呉羽紡(東洋紡と合併)、旭化成も生産を開始した。ナイロンには重合している原子の結合状態によって、ナイロン66(通称ロクロク)とナイロン6がある。日本では、ナイロン6が主流で、東レ、ユニチカ、東洋紡、旭化成、帝人、鐘紡の6社が社名を冠した商標を用いて生産している。1964年、東京五輪の日本競泳陣は、ナイロン100%の水着を着用。その後、水着素材の主流となる。
加工によって織物に文様を表わす技法の総称。加工法により、“直接捺染”“抜染(ばっせん)”“防染(ぼうせん)”などに分類される。また、加工手段により、“機械捺染”“手捺染”“転写捺染”などに分類されることもある。
→プリント
大蛇の皮革をモチーフにした柄。
→爬虫類柄
「トロピカルプリント」の代表的なモチーフの一つでハワイの州花。中国南部原産のアオイ科の常緑低木で和名を“仏桑華(ぶっそうげ)”という。
「トロピカル」な「花柄」の代表的なモチーフである「ハイビスカス」のプリント柄。
→ハイビスカス柄
もともとは背中に大きなプリントを配したTシャツのデザイン。前面が無地のプリントものを総じてこう呼んでいる。水着では、2000年にビキニのボトムのデザインとして注目された。
“バティック”とはマレー語で「蝋纈染め」やそうやって染め上げた布の意だが、インドネシアのジャワ島を中心に発達した「蝋纈染め」による「更紗」をこう呼んでいる。柄には動植物や「幾何学柄」が多い。「ジャワ更紗」
“バンダナ”に多く見られる柄の俗称。主に「ペイズリー」などの「エスニックプリント」を言う。
装飾用に用いる糸通し孔のついた小さな飾り玉のこと。素材はガラス、石、木、プラスチックなどがある。なお、木製のものを“ウッドビーズ”、透明プラスチックのものを“クリアビーズ”などと呼ぶ。水着の「ストラップ」などに付けることで、「エスニック」や「フォークロア」調の印象を与えることができる。
→ヒップ・ハンガー
一部分がくっついていたり、完全に分離している止め金具の総称。一般に“ファスナー”と呼ばれているのは、“ジップ・ファスナー(Zip-fastener)”のこと。
→ジッパー
正しくは“フィジカル・フィットネス(physical fitness)”という。健康の増進や維持のために行なう身体運動のこと。夏期五輪年を中心に、1980年代以降ブームが続いている。
水中での「フィットネス」用に開発された水着。「競泳用水着」のように肌を露出しない点や保温性に優れている点などに特徴がある。また、陸上での「フィットネス」もそのまま行なえるように速乾性に優れたものも多い。中高年層の「フィットネス」ブームにより、1990年代末以降、メーカーの主力商品の一つとなる。それに合わせてフロント・「ジッパー」など、着脱が簡単なデザインが主流となった。
写真を転写したプリント。
→写真柄
イタリアのデザイナー、エミリオ・プッチ(Emilio Pucci; 1914-)が得意とする、鮮明な色使いのプリントをいう。また、それを模倣したものもこう呼ばれる。「プチ柄」
→サイケ調
絹・人絹・麻・毛などで織られた紐のこと。また、それらを装飾的に用いることもいう。“シャネル・スーツ”などが有名。
エステル結合を持つ重合物を原料とする合成繊維で、「ナイロン」、アクリルとともに“世界三大合成繊維”の一つ。1941年、イギリスのキャリコ・プリンターズ社(Calico Printers Association)の研究所でウインフィールド(J.R.Winfield)、デクソン(J.T.Dickson)、バートウィッスル(W.K.Birtwistle)、リッチー(C.R.Ritchie)の4人が合成に成功。イギリスのICI社(Imperial Chemical Industry Ltd.)が特許を譲り受け、1950年からウイルトン工場で量産を開始。商標は“テリレン(Terylene)”。1953年には米国のデュポン社が“ダクロン(Dacron)”の商標で生産を開始した。日本では、1958年にICI社との技術提携により帝人・東レ(東洋レーヨン)が“テトロン(Tetoron)”の商標で生産。その後、クラレ(倉敷レイヨン)・東洋紡・ユニチカ(日本レイヨン)が“エステル(Ester)”、三菱レイヨンが“ソルーナ”の商標で各々生産を開始した。「ナイロン」よりはやや劣るものの極めて強く、弾力性も富む。しわも寄らず、ほとんど水を吸わないため、ぬれても早く乾くのが特徴。そのため、ウォッシュ・アンド・ウエア(wash & wear)性のある織物が作れる。また、引っ張った時の伸び方が綿繊維と似ているため、綿と混紡しやすいのも特徴。近年では、PETボトルからリサイクルした再生ポリエステル糸も登場している。水着素材としては、1993年、クラレが市場に参入したときに発表した“サンスノー”がある。これは、1994年に大ヒットした「白水着」の素材。ちなみに、1995年商戦向けに東レが投入した“ボディシェルα”もポリエステルを用いており、旭化成や東洋紡もポリエステルによる「白水着」素材を投入している。また、1994年には帝人も水着素材としては初めてポリエステル中空糸“エアロカプセル”を使用した“水に浮く水着”を発表した。その他、バルセロナ五輪でミズノが日本選手に提供したのも極細のポリエステル糸を高密度で編み上げ、表面をより平らで滑らかにした布を使用したものだった。
石油を精製する際に大量に副生するプロピレンを重合して得られるポリプロピレンを原料とした合成繊維。1955年、イタリアのミラノ工業大学のナッタ(G.Natta)博士が合成に成功。1957年、アメリカ、イタリア、西ドイツなどが独自に生産を開始。日本では、1962年になって三井化学が生産を始め、その後、東洋紡・三菱レイヨンが“パイレン(Pylen)”、日東紡・大和紡・チッソ・トーア紡・宇部日東化成が“ポリプロ(Pplypro)”の商標で生産。日本での生産量は割合に多く、ビニロンを上回る。比重が0.91と、あらゆる繊維の中でもっとも軽く、また強度も大きいのが最大の特徴。吸湿性や吸水性がほとんどなく、ぬれてもすぐに乾き、熱伝導率が低いため保温性にも優れている。また、酸やアルカリなどの薬品に対して強く、熱可塑性もある。ただし、これらの特徴が、染色が極めて困難、吸湿性が全くないといった欠点となり、高級衣料品にはほとんど使われなかった。そんな中、軽さや水を吸わない性質に着目したアシックスは、1994年にポリプロピレン繊維を使った「競泳用水着」を発売。その年、ローマで開催された世界選手権では、日本代表選手が着用し話題となった。最近でも、アシックスが提供するシドニー五輪女子競泳用水着の一つ“P2”は、ポリプロピレン繊維を使用している。
主に陸軍の戦闘服に見られる柄で、茶色や緑を使い、大地や木々などに紛(まぎ)れることを目的としたもの。“迷彩ルック”“カモフラージュ・ルック(camouflage look)”と呼ばれ、一般にも広く着られるようになってからは、茶色や緑以外でも、同様の柄であれば、こう呼ばれるこのもある。「ミリタリー柄」「カモフラ」
江戸時代のはじめにスペイン人によって伝えられた、木綿・毛・人絹などの糸をループ組織に編成した編物の総称で、本来は“靴下”を意味した。伸縮性があるため、国産水着の素材としては、もっとも古くから使われていた。昭和30年代以降、肌着や靴下以外は、「ニット」と呼ぶようになった。
熱帯性の植物の葉をモチーフにしたプリントのことで、「トロピカルプリント」の一種。1990年代前半の「ワンピース水着」に多く用いられた。
防染法(ぼうせんほう)の一種で、防染剤としてロウを用いるものを言う。布にロウで模様を描いた後に染め上げ、ロウを除去することで模様を白抜きにする技法。模様は筆などで手書きするだけでなく、「バティック」のように型押し方法もある。「ろうけち染」